は:はたらくおとこ

『は:はたらくおとこ』

なんだか『はたらくおとこ』の話をすると違う意味で悲しくなる。もしかしたらアサスパの中で一番観ているお芝居なのかもしれない。と言うのも、シアテレでやたらやるからね・・・。そして「少女とガソリン」の時に行われたトークショーも私はなぜかこの『はたらくおとこ』の回だったんだよね。

さて、何が悲しくなるかと言うと、この頃の3人の話になってしまう。いろいろなインタビューなどで3人が口を揃えて言う「『はたらくおとこ』は辛かった」と。

長塚さんにとってこの作品は代表作と言われている作品だけど、阿佐ヶ谷スパイダースの中では長塚さんとの間に距離ができてしまって、いろいろ苦悩した作品なんだよね。まさに光と影だよね。賞をたくさん受賞して有名になった作品なのに、3人にとっては溝をつくってしまった作品なんだもんね。

勝手にファンとして3人はいい距離感でいるもんだと思っていたので、あの「少女とガソリン」のときもいろいろ話し合いをしていたかと思うと、ドキっとしてしまいます。

結局は「3人で続けていこう」という結論になったようなので、今回の新作もやはりそういう再出発の意味でも久しぶりの少人数制なのかな?と思ったりしています。

伊達ちんもパピルスで「維持したい」「誰かひとりでも欠けて3人でできなくなったら阿佐ヶ谷スパイダースの本公演は成立しない」と言ってるのがなんとも力強くて、ファンとしてはうれしい。

私はもちろん伊達ちんが好きなのですが、やっぱり阿佐ヶ谷スパイダース3人でいることが好きなんだよねー。

でも返ってみんなで3人の必要性を再認識させてくれたさせてくれた作品だとも言えるので、やっぱり感慨深い作品です。