ふ:腑抜けども、悲しみの愛を見せろ

『ふ:腑抜けども、悲しみの愛を見せろ

阿佐ヶ谷スパイダースのHPが新しくなってて、びっくり。立体的になってたね。ピコっとね。顔写真も出てるので、その人の情報が人目で・・・。って伊達ちんだけちょっと少ないね。そしてあの写真がどうもピンとこないのです。

さてさて「ふ」ですね。今度の新作の「不条理」ってどういう意味だろう?というのもあったのですが、伊達ちんのブログとしては、「腑抜け〜」でね。

「し:穴道さーーーーーん」でも書いたので、内容的なことは割愛させていただきますよ。2004年、劇団本谷有希子のお芝居「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」は伊達ちんが出演しているお芝居の中で、私の中ではベスト5に入るぐらい好きなお芝居です。

昔は最後がスパーっとわかりやすく、ハッピーエンドが好きだったのですが、ここ最近では特に終わりがなく、あとは各々で考えて、いろいろな取り方ができるお芝居が好きだったりします。アサスパはそういうのが多いよね。あえて、書かないみたいなね。

この「腑抜け〜」は最後が印象的で真っ赤な紙がたくさん舞って終わります。『赤』って欲望だったり、血だったり、なんだかとてもいろいろ連想させる色だよね。私には澄伽の絶望を示す色のようにも感じました。

妹にしてきたこと、そしてまた騙されたこと、女優にはなれないことを今までは認めたくはなかったけど、全部目の前に突きつけられて、絶望と同時になんだか全部バカバカしくなってきたというのが、赤い紙となって噴出しているように思いました。

待子さんの笑い声と赤い紙が陰と陽でとてもミスマッチなようで、とても印象的な大好きなラストシーンの1つです。